そこまでして財を求めるか、ハメタロウ・破

 ハメタロウくんが、お金を返してくれました。

 

 事の経緯はリンク参照。 僕の日記により、悪事を白日の下に晒されたハメタロウくんは、さぞかし悩み苦しんだものと思われます。 なにせ、金が欲しくて欲しくて仕方ないハメタロウくんです。 目の前に5000円というエサがぶら下がっているのに、それを見逃さなきゃいけないなんて・・・。 彼のアイデンティティ、根幹に関わる問題と言っても過言ではありません。

 加えて実は彼、既にお金を浪費していました。 金を回収したと同時に、ガソリンスタンドで給油しているのです。 一度ガソリンへと昇華した以上、僕に5000円を返すとするならば、それは新たな金、新規出費。 金を返すはずが、ゼロから金を算出しなくてはいけなくなったハメタロウくん。 想像を絶する苦悩があったことでしょう。 あるいは、己の命を絶つことまで考えたかもしれません。 それほどの葛藤を乗り越え、お金を返す決心をしてくれたハメタロウくん・・・。 掛け値無しの感動、賞賛を送らざるを得ません。

 

 そんな具合で、僕の金で給油した車を運転し、金を返しにやってきたハメタロウくん。  別件でも色々あったので、食事でもしようか、ということで居酒屋集合です。 到着するや否や、僕の顔に6000円を投げつけます。 渾身のどや顔です。 恐らく、お金を失った気持ちを隠そうと、どや顔の仮面をつけているのでしょう。 泣ける、彼の必死さが伝わってきて、泣ける・・・ん? 6000円? 待てよハメタロウ、6000円だって!?

 

 ジーザスッ! ハメタロウくん痛恨の渡す金額ミースッ!

 

 え、ミスじゃない? 先日の日記で本来返す金が6000円と明記されていたから? 馬鹿を言うな、僕は5000円でいいと言ったのだ。 その足下を掬わず、素直に6000円を返すなんてありえない。 そもそも参加者からは5000円しか回収してないのに、6000円も返したら彼は1000円もの痛手を被ることになるんだぞ? あのハメタロウさんが、金のベッドに寝そべりながら諭吉の肖像画でオナニーするハメタロウさんがそんなこと、ゼッタイに有り得ない。

 僕は彼にその事実を告げましたが、彼はフルフル震えるだけで、お金を回収しようとはしませんでした。 それもそのはず、大見得切ってお金を投げつけた手前、誤りを認めて金を回収するなんて彼のプライドが許さないのです。 ここに来てどや顔の仮面が裏目にでようとは、哀れなりハメタロウくん。 やっぱり仮面とかペルソナとかは中学校で卒業すべきだったんですね。 厨二乙。

 居酒屋でもテンションは低く、そのまま泥にでもなってしまいそうな勢いのハメタロウくん。 申し訳ない気持ちが僕の胸に去来します。 嗚呼、金の権化。 金の権化ハメタロウくんに、お金を差し上げたい。 僕が一番大切にしているのは友情! 金なんてどうでもいいんだ! かたくなに拒むハメタロウくんのブーメランブリーフに、そっとお金を挟むことが出来たなら・・・でもそんなことしたら、ここはただのボーイズストリップ劇場・・・!

 

 そして会計。 なんと、この場の会計まで支払うと言い出すハメタロウくん。 もうやめて! ハメタロウくんのライフはゼロよ! しかし一歩も譲らないハメタロウくんに、一種の狂気のようなものを感じ、僕は身を引きました。 こんな自傷行為を繰り返して、彼は何を企んでいるのだろう。 もしや、大量の保険がかけられていて、僕はこの後、殺されてしまうのでは・・・? そんな不安が頭を過ぎるくらい、ハメタロウくんの行動は異常だったのです。

 ですが支払中の彼の自然な所作、や、一見自然に映るその所作を見て、僕の疑問と不安はあえなく圧壊されることとなりました。

 

  「あ、ごめん 細かいのないや 71円持ってる?

 

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はいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいそういうことね。

 

 ハメタロウくんには二つの狙いがあったのです。 一つは、突発的におごることで、僕に貸しを作ること。 ただより高いものはない、その通り。 彼は目に見えない恩義の縛りで、僕の自由を奪おうとしたのです。 まあ、確かに金の亡者に金を払わせるなんてのは、僕のピュアハートに大きな影を落とします。 彼の作戦は成功したと言っていいでしょう。

 そしてもう一つ。 これが実にあざとい。 数十円単位の金銭を、会計の度に多くもらうことで、小銭貯金をしようとしているのです。 次回以降、ワリカンでメシを食う時も同じ要領で小銭を多く出させ、最終的には自分がプラスになろうという腹づもりなのです。 今回はあくまでも布石。 一度前例を作ることで、次回以降断りにくくなるような地盤を形成したのです。 あざとい、実にあざとい。

 71円といえど、10回繰り返せば710円、100回繰り返せば7100円・・・、なんてことでしょう、僕から奪った5000円、うっかり支払った1000円が、たった100回の飲食でむしろプラスに。 こんな破滅的な未来がわかっても、一つ目の計画によって借りが出来てしまった僕ですから、今後も断ることは出来ないでしょう。 すべてが彼の掌の上・・・。 恐ろしい、恐ろしい男です、ハメタロウくん。

 100回も飲食なんてしねーだろwとお思いの貴方、甘い、甘すぎる。 この71円戦略、たかだか71円戦略、これが完全にテンプレート化したらどうなるか。 簡単な例をお見せしましょう。

 

例1)

 僕「さー、マックだマック。 僕はチーズバーガーセットにしようかな。 ハメタロウはなんにする?」

 ハ「じゃあ俺は100円のチキンクリスプ単品にしよう・・・あ、ごめん 細かいのないや 71円持ってる?

 

例2)

 僕「さー、コンビニだコンビニ。 僕はコーヒーとパンにしようかな。 ハメタロウはなんにする?」

 ハ「じゃあ俺は20円のチロルチョコ単品にしよう・・・あ、ごめん 細かいのないや 71円持ってる?

 

例3)

 僕「さー、電話だ電話。 僕ちょっと電話してくるわ。 ハメタロウも電話する?」

 ハ「じゃあ俺は公衆電話(10円)でワンコールしてくるわ・・・あ、ごめん 細かいのないや 71円持ってる?

 

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ハメタロウ!

その作戦、気付かないふりをするから

いくらでも騙されたふりをするから!

僕たちの友情に比べたら

そんなはした金に何の価値もないから!

 

僕たちの友情は

永遠に不滅だお(^v^)ノ

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