僕は昔、無類のおっぱいフェチでした。
否、今でもおっぱいは好きであります。 変化に富んだフォルム、個人差を吐き出すかのような弾力、生命の源たる母乳、幻聴が促すフニャポヨーンな擬音、アポクリン腺によってスパイシーに香る乳輪、そして双丘に満ち満ちた神秘性と、五感どころか第六感まで支配する圧倒的な美を有した超存在、それがおっぱいであります。
そんな神の移し身をも想起させるおっぱいを、誰がどうして嫌えましょうか。 魂を縛るような絶対的希求力は失えど、おっぱいは紛う事なき聖域なのであります。
つまりおっぱいは頂点から象徴へ進化、もとい深化したのです。 優劣などでは評価し難い不変のシンボルとして、おっぱいは存在し続けているのです。
それは、先端コリコリさせて屹立させるばかりがおっぱいではない、興奮する前の陥没状態だって乳首、覆う乳輪、土台の乳房、その全てがおっぱいであることと、全く同じことなのであります。 これぞ深化。 陰陽を知れば、愛情の質が増す。 僕とおっぱいは、新たなステージへと駒を進めているのです。
閑話休題。
歳を喰うにつれ、色々なモノが少しずつ変わっていくのを感じます。
好きな色が青系統から橙色に変わったり、肌を出す格好が恥ずかしくなったり、脂ギトギトだった肌が乾燥してパサパサになったり・・・。 きっと尖ってた何かが経験に摩耗して、浮ついてた何かが生活に根を張って、僕という可能性は一つの結果へと導かれていくのだろうと思います。
そんな老衰(どんな言葉で着飾っても、やはりこれは老いによる衰えだと思う)を感じる中、おっぱい中毒者だった僕が今、何をナニより愛しているか。
それはスメル、匂いです。
例えばシャンプーの匂い、例えば香水の匂い、例えば家庭の匂い、例えば汗の匂い。 その全てが僕を満たし、心奪っていく。 たまらんばい。 我々おっさんを別次元へと誘ってくれるばい。
当然、女子なら何の匂いでもいいってわけじゃありません。 さすがに排便物の匂いまでは愛せませんし、何日も身体洗ってないでゲス!うひょほほほ!な匂いなんて言語道断ですし、1日溜めこんだブーツの匂いも天性のワキガスメルも正直ごめんなさい。 ヴァギナの匂いもキツイ人のは無理です。
そんな特異な匂いじゃなければ、大抵の匂いは興味深くクンカ出来ます。 匂いの種類でも優劣は発生しますが、概ね好意的に受け入れることが出来るでしょう。 モッツァレラもカマンベールも好き、だけどブルーチーズは苦手・・・そんなイメージで捉えて下されば結構です。
大体、なんでもいいなんて失礼な姿勢でクンカクンカなんて出来ねえよな。 貴重な匂いをあえて眼前で撒き散らしながら歩行して下さる
え? 赤の他人だよ、決まってんじゃん? 知人の女をよだれ垂らしながらクンカクンカしたら変態だろうが。
道すがら女性を発見し次第、しっかりと集中して通り過ぎざまにそれとなく深呼吸、鼻孔内でよく咀嚼した後、脳内で採点した上で、低得点なら目線でファックオフ、及第点なら感謝のごちそうさまで合掌、高得点ならさりげなく踵を返してストーキングし、匂いを堪能し続ける。 当然よだれはマナーとして拭きとっておくべきでしょうな。 それくらいの気持ち、クンカの姿勢は最低限だろ。
誰の匂いでもいいのかって、誰の匂いでもいいに決まってる。 お前らは女の子のおっぱいや生足を見てハァハァする時、対象の性格や人生経験を加味するのか? おっぱい大きい子が歩いてたら横目で見ちゃう、足のきれいな子が前を歩いてたらつい目線で舐め上げてしまう。 同じことです。
いい匂いの子が、いい性格じゃなくても良い。 匂いの染み込みやすいロングヘアーであれば、セーターであれば、一日の匂いが蓄積しやすい夕方であれば、あるいは全くの逆でもいい。 スメルの世界は奥が深く、スメルの世界は扉を閉ざさない。 呼吸するもの全てにその恩恵を与えて下さるのだ。
嗚呼、深刻な花粉症じゃなくて良かった。 アレルギー性鼻炎じゃなくて良かった。 嗅覚異常に陥っていなくて良かった。 神様、人間に鼻を取り付けて下さってありがとう。 神様、僕とスメルを引き合わせてくれて、本当に、ありがとう―――――
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そんなことを考え始めたら、街を歩くのも、人混みをかき分けるのも、なんだか楽しくなっちゃって。 考え方一つで世界がバラ色に見えるのだから、人生ってのは存外に捨てたものではない。 おっぱいフェチだった頃は衣類で隠された乳しか見れない浮世に絶望してたもんね。 ノーブラの乳首ポッチすら滅多に見れない世界の、生きにくいことと言ったら。
あ、とはいえ満員電車は嫌いだよ? 匂いがミックスされちゃうからね。 一つの場所に密集する混雑ではなく、大勢が行き交うメインストリートを爽快に駆け回りたいな。 それなら僕が執拗にクンカしたってバレないだろうし、なんなら通り抜ける時の風が匂いを巻き起こしてくれるし、おティンがヴィンしたって人の群れが隠してくれるからね。 痴漢風情と違って対象の女性を怖がらせたり不快な想いさせることもないし、いやーいい性癖ゲットしたもんだ!
へへっお前ら、この性癖パクって街中でクンカクンカするのはいいけど、俺の分はちゃーんと残しておけよな!(^^)ノ あと女性陣は真夏に履き蒸れた脱ぎたてパンツをオラの目の前で大風車してくんろ! えーやん、超回転でパンツのガラは見えないやん! 何も不快な想いさせへんからー!(不快な存在へまっしぐら!)
