2nd Love story~パッションは唐突に~ 1

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 壮絶な一人目、言うなれば万物の母、BIG MOMと遭遇してから1年余り。

 ストーカーロブスターに遭遇したコンビニで、ちゃんとしたロマンスにも出会っていました。 それは地獄絵図の類では決して無い、暖かく、それ故に鋭利なラブストーリー。 僕にとっての恋愛を体現した蜜実の日々は果てない幻想の螺旋を描き、終末までの飽和した幸福を怒濤の烈火に吐き出すかの如く泡沫の夢物語に凄惨な絶望を星屑の夜と共に降り注ぐ檸檬味の金平糖を尿道に敷き詰めて候云々かんぬん・・・

 

 OK、まどろっこしいのはナシだ。

 ただひたすらに、辛かった。

 

 ギリギリまで迷ったんですよ、このお話を書くかどうか。 書くとして、シリアスムードで書くか、面白おかしなタッチで書くか。 真面目に書いたら、

 「瀬駆たんそんな過去を隠していたなんて・・・ シッリアスウゥウウウウ! 普通の恋愛も出来るんじゃなぁーい! イメチェン系男子だわ!アタシの膣口もイメチェンしてぇ! 瀬駆たん色にインサートゥインサーットゥしてェェェ!(ブリッヂの体勢で膣口を痙攣させながら)」

 なんて激・直球な求愛だって期待できただろうし、個人的には真面目でいきたかったんですが・・・、なんかね、真面目に書くと未練タラタラに見えちゃうんだよね。 事実未練タラタラだった時期もあるし、今だって他のどの元カノより大切に思っているからアタイ何も言えない。

 それに、僕が真面目に愛を説き伏せることで、

 「瀬駆たんまだその子が忘れられないのね・・・ くゥゥゥ、憎い、瀬駆たんの心を鷲掴みでチュッポチュパチュポしているそのオンナが憎いイィイィイ!! ・・・でも、わかった。 アタイも女よ。 綺麗サッパリ瀬駆たんの事は諦めてあげるわ! これからは歌舞伎町! 歌舞伎町の女になって1晩のうちに14回ファック! ファック記録樹立ッ! そォらァァァーーーッ! 全ての男はアタイのバキュームでゴボウペニスに究極進化しちゃいなよォォォォーーーーッ! ゴボボッボボボボボボォォーーーーーーーッ!」

 なんて激・ヤリマン娘になられても困るじゃない。 ホント、影響力の強いIKEMENってここらへんの匙加減が大変よねー。 なんていうか、ジャ○ーズやEXI○Eの気持ちがちょっとだけわかったわ・・・、春。

 そんなこんなで愉快痛快奇々怪々☆方向が無難だし、そもそも真面目な恋愛話したところで誰得、って根本がございますので、可能な限りコメディタッチにします。 なんとか笑ってあげて。 笑えなくても笑い転げてあげて。

 

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 物語は、冬の季節。 受験で一番忙しい時期なのに入学が内定しており、彼女もおらず、ロブスターも登場する前で、退屈しかなかった高校3年、12月のある日。

 キッカケは、コンビニバイトの後輩。 友達に男を紹介してほしい、との話を頂きまして。 色々と思案しましたが、数々のメル友(この話についてはまた後日)と激闘を共にした同志、Mを紹介する事にしました。 友達の友達と言うことは見知らぬ他人ということ、見知らぬ他人という事はメル友みたいなモノ。 死なば諸共。(僕の思考パターンは基本ゲス一色です)

 ここで悔しい余談が一つ。 僕がメル友1発目で大ゴケした直後、Mも真似してメル友を探したところ、普通にお付き合いできるレベルのカワイイ娘っ子が現れまして、そのまま実際に付き合っちゃったウッヒョー!なんて逸話に代表されるように、Mは非常に女運がいいのです。

 そんなMの強運が、ハードラックに愛された僕というフィルターを通した場面でも発揮されるのか、という博打もイベントの主旨に含まれていたというか、ぶっちゃけ一度くらい火傷しやがれと心の底から願っていたのですが、想いは届かず。

 

  結論から言うと

  後輩が連れてきた女の子

  普通に可愛かったんです

 

 その時の僕の悔しがり方といったらもう、人様に見せられるようなシロモノではございませんでした。 なーんでMばっかり! なーんでなーんで! カミサマは不公平だ! 不公平はカミサマだ! ずるいずるい、Mってば超ずるい! ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズル剥けズル剥けズル剥けズル剥けズル剥けズル剥けズル剥け\(^o^)/おちんぽってな具合。 いっそ女運とかどうでもいいから交通事故に遭って欲しいくらいでした。(僕の思考パターンは基本ゲス一色です)

 但し、この世界もそうそう捨てたものではございませんでした。 カワイイお友達と僕、実はご近所さんで、初対面時にはMと後輩そっちのけで大盛り上がり。 加えてカワイイお友達の属性がMの好みに反するロリ系だったということもあり、彼女と打ち解け、急接近していったのはMではなく、ハードラックに愛された男、、という超展開に。 え、これホント現実? 誰か浮かれかけの僕を九九式八糎高射砲で打ち落としてみて?(調子に乗りきった顔で)

 まぁ、そこは流石の僕。 ストレートに事は運びません。 実は彼女には既に彼氏がいて、俺のバイト後輩が余計な縁談を持ちかけてくれちゃった、っていうありがちなオチ。 はいはいわろすわろす。 そんなこったろうと思ってたから全然凹んでませんよーだ全人類死滅しろ。(死んだ魚の目で)

 それでも、お互いに気の合う同士。 Mになんて言って謝ろう的な相談から始まり、彼女の彼氏に対する不信・不満のはけ口、そして普通に気の合う友人トークと、多岐に渡って会話は紡がれていきました。 やさぐれていた僕の永久凍土も、少しずつ、少しずつ、未知の温もりに絆されていきました。

 メル友と言う名のバーチャルしか知らなかった僕にとって、会おうと思えば会える距離に、遊ぼうと思えば遊べる間柄の女性がいるという事実は、毎日に彩りを与えました。 些細なやり取りが驚きの連続であり、些細な会話が珠玉の宝物になる。 あの時期ほど幸せな時間を、僕は知りません。 当時は全く気付いていなかったんだけどね。

 

 4度の季節を巡り、2度目の冬の最中、恋をしている自分に気がつきました。

 意識してくれていたのは彼女も同じだったらしく、彼氏がいる彼女と共に年越ししてしまったり、6時間以上長電話したり・・・ 振れ幅は僅かでしたが、同じような毎日の中に変化は少しずつ、でも確実に訪れていました。

 そして、事前に彼氏と遊ぶ予定だと聞いていた日、「暇だから二人でカラオケに行こう」と向こうから誘ってきた正月のある日。 まぁこの日が運命のターニングポイントだったワケですが、このお誘いをもってしても、僕は彼女の気持ちには微塵も気付けていませんでした。 自分が好きかどうか、好きだとしたらどのくらいの想いなのか・・・周りを見る余裕なんて、これっぽっちもなかったんですよね。

 フッと彼女の顔を見ると、町並みと同じように凍てついた笑顔。 どうも彼氏と喧嘩していたらしい。 こんなに近くにいたのに、気付けなかった不甲斐なさに肩を落としながら、カラオケを終え、僕たちは雪道を静かに歩く。 吹雪は沈静して粉雪に変わり、穏やかだけど刺すような冷気が滔々と流れていました。 決してお互いに対する想いの表れではなく、お互いを取り巻く環境と言う名の厳冬。 内側に、小さな炎がぼうっと灯ったのを感じます。

 沈黙を打ち破った言葉は、「別れちゃえよ」なんて思いがけない強い言葉。

 

 「どうやって別れろ、って言うの? キッカケも無いのに? 嘘は、言いたくないよ?」

 

 いつも笑顔で、僕にとって無くてはならない、いわば太陽のような存在。 そんな彼女のオンナにドキリとした俺が放つ、本当に些細で、普段なら絶対言えない一言。

 「俺と付き合えば、いいだろ?」

 愛に恵まれなかった男が唯一出会えた、清く透明なlove storyが今始まる・・・・・

 あ、出会い編以外と長っ(*ノノ)