女子トイレから出てきた女性とすれ違いざま、大きく鼻で深呼吸をする。
そんなことをしても、化粧直し後であろう彼女の真新しい造り物の臭いから、用足していたであろう排尿や排便の臭いを嗅ぎ取ることは敵わない。 そもそも、私にスカトロの趣味は無く、嗅げたとしても、喜びはおろか、迫り上がるのは女性に対する一種の失望と、臭気に対する不快感であることはわかっている。
それでも私は鼻で深呼吸をする。 懸命に、懸命に、バレない程度の全力で、自然に見える範疇の不自然で、私は鼻で深呼吸をする。 求めているのは結果ではない。 かといって、過程が欲しいわけでもない。 おそらく私は、固定概念や一般常識に縛られず、理論や概念を超越した、その一歩先へ、ただただ、ただただ、踏み出したいのだと。 そう思わずにはいられない、とある職場の平和な昼下がりなのでした・・・(性犯罪者予備軍の手記より抜粋)
