誰も成し得なかった功績をあげる。 未踏の世界への道を切り開く。 様々な異性を虜にする。 宇宙の真理を解き明かす。
ごく一部の人間にしか達することのできない境地、偉業を手にしたものだけが臨む景色に魅せられ、人々は資本主義に身を乗り出す。 「前人未到にこそ価値があり、オンリーワンにこそ意味がある」なんて、炊き付けられたように特別を欲し、凡百の凡夫どもは死屍累々と山脈を成す。 元は凡人の掃き溜めだった塊が新たな頂きとなり、それと気付かぬ人々の目標となる。 繰り返し、繰り返し。 永遠に繰り返る。
そんな奴らが、例えば誰かの親切にお礼を言わない。 借りたお金を返さない。 約束を守らない。 オナニーをしない。
誰にでも出来る簡単なこと、意識一つで容易く手に入る達成を「そんなものはやろうと思えば出来る、誰にでも出来る」と一蹴し、やろうと思っても出来ないことの習得に一心不乱。 結果、最初に述べたような素晴らしき特別を掌中に収め、誰もが羨む存在になったとしても、足元がお留守のヤムチャはどこまでいってもヤムチャ。 誰にでも出来ることをやらないやつは、誰にでも出来ることが出来ないやつなのだ。
そういう誰にでも出来ることが出来ないやつほど、オンリーワンを引き合いにして論を張る。 お前が会社でどれだけ偉かろうが歩きタバコをしていい理由にはならないし、冒険家の英雄だってコンビニの年齢制限ボタン押すのにいちいちクレーム上げてるようじゃ頭が弱いし、女にモテるヤリチンってだけで遅刻早退を自由自在に横暴出来る理由にはならないし、神でも職務に就くなら報・連・相の徹底くらい守って頂きたい。
最低限を守ってこそ、偉業を成し遂げた時の価値が輝く。 そこを疎かにしてるやつに、何かを主張する権利なんてない。 親切されたらお礼を言うべきだし、借りたお金は返すべきだし、約束は守るべきだし、オナニーはザメメメメーッ!とするべきだ。 当たり前だ。
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今の会社がそんな感じ。 上昇志向で偉そうなことばかり言ってくる上司&後輩が、報告書や仕様書のフォーマットで意見すると↑みたいなことを言い訳に使ってくる。 「そんなのは誰でも出来るんだからどうだっていいんだよ、そんなことよりこの案件は俺にしか処理出来ないんだ。なんだったらお前が俺の仕事やるか?」なんて作業負荷を当てこすってくるんだけど、や、お前が自分で言ってんじゃん自分にしか出来ないって。 誰にでも出来ることを疎かにした言い訳にオンリーワンを盾にしてくんな、って好例。
誰にでも出来ることが出来ないなら素直にそう言えば宜しい。 私は高次元のスペッッシャルな仕事をしてるから雑務は貴様ら低能どもがフォローしたまえファーハハなんてやるわけねーだろ。 どっちも仕事で、やらないと穴が空くことには変わりないんだから。 仕事の難度やプライオリティを、手抜き有無の良し悪しと一緒くたにするなっつうお話。
僕は当たり前のことを当たり前にこなす庶民でいい。 それなりに夢も野望も携えてるけど、天空に目がくらんで足元ヤムチャ略な人の格好悪さを知ってしまったら、大望を盾になんて出来っこない。 身の丈にあったオナニーだけ出来ればいいんだ。 シュッパパ、シュパ、シュッパパ・・・フフ、彼女なんて・・・ッ、いらないよね・・・ッぇぇええッ! ハァン、右手Lover、右手Loverァァァーーッ!(これが僕の身の丈)
